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『スペクトロ』胡散臭さが魅力なブラジル産、和製怪奇特撮ホラー!?【Netflixオリジナルドラマ感想、批評】

『スペクトロ』 胡散臭さが魅力なブラジル産 和製怪奇特撮ホラー!? 【Netflixオリジナルドラマ感想、批評】

『スペクトロ』(原題:Spectros)は2020年2月23日からNetflixオリジナルとして配信されている、ブラジルの怪奇SFスリラーなドラマ。

Spectros | Trailer Oficial | Temporada 1 | Serie Brasileria 4K | Netflix

「霊」と言う文字を打ち込むだけで何かに呪われるんじゃないかと内心ビクビクしているブログ主のなめくじら です。

「何か面白いドラマないかなー」と適当に色んなドラマの1話を垂れ流してた所

母親「シンプッサン!タスケテクダサイ!」

神父「スイマソン…」

娘「オネガーイ、オネガーイ」

と変なイントネーションの日本語が耳に飛び込んできて、思わず爆笑してしまったドラマを紹介します。

まず前提として、いわゆるエンターテイメント、ストーリーとしての面白さは「並」だと思っているので、単純に面白いドラマを探している人には向かないドラマだと思っています。

では何故そんなドラマをあえて紹介するのか?

評価の基準軸は「面白くない」か「面白くないか」

もしくは「0点」か「100点」。「神」か「糞」の二極だけではないとブログ主はそう思っているからです。

評価のベクトルはいくつもあってその中の一つでも光るものがあれば別の意味で「面白い」作品があるのだと言う意味でのお勧めドラマ。

個人的に『スペクトロ』は「楽しいホラー」として「面白い」のだと思うのです。

ちなみに同じくNetflixに「スペクトル」と言う似たタイトルの映画がありますが別のドラマです。

それではまずは『スペクトロ』のあらすじと概要から↓

『スペクトロ(シーズン1)』あらすじと概要

原題Spectros
上映時間と話数1話36分〜60分程度、7話
制作ブラジル
ジャンル怪奇SFスリラー
監督ダグラス・ペトリー
あらすじ

ブラジルサンパウロの日本人街、リベルダーデ地区に住む悩める若者達が、超常現象により蘇った怨霊達との戦いに巻き込まれていく。

物語は1話から4話くらいまで謎に満ちていて

警察に尋問を受ける若者達が過去に起きた出来事を回想して行く物語の構成になっています。

3つくらいの時系列が過去と現代を行ったり来たりするので、少しややこしく

この辺りで物語を脱落する人も多いはず。

もっとシンプルな構成でよかったのにと思わずにはいられません。

『スペクトロ』の魅力、3つの理由

① ブラジルの日本人街で暮らす若者達が主人公

出典:Spectros | Trailer Oficial | Temporada 1 | Serie Brasileria 4K | Netflixより

物語の中心となる登場人物は

  • 怪奇の鍵を握る日本人(日系ブラジル人?)主人公の『ミラ』
  • 弟を愛す、ミラに一目惚れしたワルの『パルダル』
  • 母を探す為に捜索活動をする頭の良いパルダルの弟『レオ』
  • ミラの元親友、謎の頭痛に悩まされている『カーラ』

主人公『ミラ』さんは父親の言う事を聞いて育った17歳のよい子

(何故「さん」付けなのかはドラマを見れば理解してくれると思うのですが、なんとも「さん」を付けたくなる様な雰囲気の女優さんだからです。)

冒頭、パルダルに「お姫様」扱いされるのを嫌がる様は、少女漫画ように「好きな男の子に弄られて内心ときめいちゃった主人公」に見えてしまういわゆる「デレ」な部分が見え隠れしてしまうのですが

女優さんの雰囲気もあって「まじで嫌がっている」様に見えてしまうと言う完全に「ツン」なヒロインの「ミラ」さんです。

霊を蘇らせる為に必要な「王妃の遺灰」を守る番人とそれを狙うネクロマンサーと呼ばれる死霊使いの対立に、仲間と共に巻き込まれていきます。

② 怪奇特撮ホラー風な楽しいビジュアル

出典:Spectros | Trailer Oficial | Temporada 1 | Serie Brasileria 4K | Netflixより

一見するとチープに見えてしまいがちなドラマや映画における「超常現象的な怪物」のビジュアルなのですが

「日本のホラー」と言うテーマとその「胡散臭いビジュアル」が逆に昔の日本の特撮ホラー風なチープで怪しげな雰囲気を醸し出していてなんとも楽しい絵面。

「怪奇大作戦」や「マタンゴ」、はたまた「学校の怪談」などの様なレトロな和製SFホラーな雰囲気が好きな人にはたまらない感じになっていると思います。

ブラジルサンパウロの日本人街に蘇る霊達はブラジルの先住民や宣教師、戦争や現代の犠牲者まで、なんとも個性豊かな先祖達が彷徨っています。

霊の力が強くなるにつれゾンビ化を始める姿はまさにブラジルと日本、地中に埋葬された亡骸と火葬された魂の融合。

そんな「なんだこりゃ感」の強い死霊達が街を暴れまわります。

その他、マフィアのボスが使う「手裏剣」

リベルダーデの死霊の謎を解き明かす「カラオケ」

子供をあやすのに使う「大量の招き猫」など

シリアスな雰囲気ですが、監督さんは絶対楽しんで作っているんだろうなぁと言う感じのB級テイストな雰囲気が満載で、見ているこっちも楽しくなってきます。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ラストのネクロマンサーから遺灰を奪おうとする日本人「ミラ」さんの「あんな姿」を見れば

「あぁこれは良いB級だ…」と納得する事間違い無いでしょう。

③ 本当の主人公?少年捜査官気取りの「レオ」くんの魅力

出典:Spectros | Trailer Oficial | Temporada 1 | Serie Brasileria 4K | Netflixより

17歳と言う設定の若者達が活躍する『スペクトロ』と言うドラマの中で大活躍する

おそらく小学生くらいの少年が登場します。

行方不明の母親を探す傍ら、大人の警察官顔負けの推理と捜査で一人死霊やネクロマンサーの秘密を暴いて行く少年ですが

怖い体験をすると漏らしてしまうと言う子供らしい一面も。

怪奇ものや超常現象ミステリーに特にハマる年代を監督がよく分かってる?が故のキャラクター配置だと思われるのですが

この少年の主観が入る事で、まるで小さい頃に自分が登場人物となって物語の中に入り込んでいた様な

死霊達と戦い、仲間と共に世界を救う、そんな懐かしい体験ができる様な仕様になっています。

この少年に感情移入したり、それこそ17歳の若者達に感情移入できる様な年齢では無い人も、かつては別の登場人物に感情移入して

怪奇物語の世界にハマっていた人も多いのでは無いでしょうか?

本来なら父親として「ミラ」の父親に感受移入しなければならない年齢なのですが…

物語の中ではいつまでも少年の心を忘れず、楽しい冒険譚の時間に浸っていたいですよね。

と言う意味での主人公「レオ」くんの魅力でした。

『スペクトロ』胡散臭さが魅力なブラジル産、和製怪奇特撮ホラー!?【Netflixオリジナルドラマ感想、批評】 まとめ

と言うわけで今日は

『スペクトロ』のなんとも不思議な魅力をまとめてみました。

例えば一括りに「ホラー」と言っても

「怖いホラー」「楽しいホラー」「悲しいホラー」「陽気なホラー」などなど

色んなベクトルで楽しめるホラーが存在します。

一つの評価軸で評価すれば「面白い」か「面白くない」の二極しかありませんが

様々な解釈や楽しみ方で「面白い」作品が沢山増えるのです。

もちろん「糞」な作品も山の様に増えるわけですが。

その「糞」の中から「好きな物」を探す、と言う楽しみ方もまた「エンターテイメント」を楽しむと言う事。

(決して『スペクトロ』が「糞」だと言ってるわけじゃ無いですよ!!)

そう言う意味で個人的に『スペクトロ』は「楽しいホラー」として「面白い」のだと思うのです。

でもシーズン2はさすがに無いだろうなぁ…。

楽しみにしています。

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なめくじら
なめくじら
人間から退化した軟体生物 尊敬する武天老師様の教え 「よく動き よく学び よく遊び よく食べ よく休む」 をモットーに人生を模索中 絵を描くのと旅をする事とサブカル大好き 最近は時間をベトナム語の勉強と海外ドラマや映画に消費しています。 現在このサイトでは主に 【生きる希望を見出す為の「旅」と「サブカル」の発見】 をテーマに「雑記」を交え あなたが知らなかった新しいコンテンツに出会えるようにオススメを紹介しています。